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百合の華は永遠に
第5章 元ヤンだって、初体験
松田がニヤリとして納得したように頷いた。
「逃げて来たんだ?」
「う、うっせえよ!ちげえよ!なにいってんだよ!」
こういう鋭いところが嫌いだ。
松田をにらめつける。
(いや、待てよ…ここに松田がいるってことは今のうちに梓のところに…!!)
気分が明るくなってスペースを出ようと振り返る。
しかしそこにはミナトがたっていた。
無表情で腕をつかまれ、引っ張られる。
そのままスペースを出る。
「みっ、ミナト!待てっ!!」
「待たない。」
「ひいい~~」
松田を振り返ると笑顔で手を振っていた。
(も、もう…逃げられない。)
緊張で一気に身体がこわばった。
でもミナトの手が少し緩んで、優しく握り直してくれたことにきづいて心が落ち着いてくる。
(な、何びびってんだ私は…ミナトはこんなに優しいのに…)
ミナトが鍵を開けるのを覗き込みながら、私はぐっと奥歯を噛み締めた。
(そうだ。私は元虎狐女だぞ。怖いものなんてあるか!しかも相手はミナトだぞ!)
「よし。」
小さく深呼吸して頷いた。
「逃げて来たんだ?」
「う、うっせえよ!ちげえよ!なにいってんだよ!」
こういう鋭いところが嫌いだ。
松田をにらめつける。
(いや、待てよ…ここに松田がいるってことは今のうちに梓のところに…!!)
気分が明るくなってスペースを出ようと振り返る。
しかしそこにはミナトがたっていた。
無表情で腕をつかまれ、引っ張られる。
そのままスペースを出る。
「みっ、ミナト!待てっ!!」
「待たない。」
「ひいい~~」
松田を振り返ると笑顔で手を振っていた。
(も、もう…逃げられない。)
緊張で一気に身体がこわばった。
でもミナトの手が少し緩んで、優しく握り直してくれたことにきづいて心が落ち着いてくる。
(な、何びびってんだ私は…ミナトはこんなに優しいのに…)
ミナトが鍵を開けるのを覗き込みながら、私はぐっと奥歯を噛み締めた。
(そうだ。私は元虎狐女だぞ。怖いものなんてあるか!しかも相手はミナトだぞ!)
「よし。」
小さく深呼吸して頷いた。