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百合の華は永遠に
第5章 元ヤンだって、初体験
すると、ゆっくりとミナトが腰を動かし始めた。
「うっ…」
ズキンっと痛みが走る。
「やめて、待って…」
「里…」
「やっ、ああっ…やだっ…待って!!」
半ば叫ぶように言うと、ミナトがぴたりと動きを止めた。
「…ご…ごめん…」
ミナトが我に返ったように私を見る。
でもその目は熱に浮かされたように、うっとりとしていた。
その顔に胸が締め付けられる。
抱きしめたくなる。
「み、ミナト…気持ち良いのか…?」
思わずたずねると、ミナトがややあって小さく頷いた。
「…そうか…」
「ごめん、自分ばっかりになった。少しの間、こうしていようか…」
頷きかけて、ミナトの苦しそうな顔を見て首を振った。