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百合の華は永遠に
第5章 元ヤンだって、初体験
-数日後ー

「ええ~~!やっぱり!?おめでとお~!」

「しっ!う、うるさいぞ、梓!」

周りを見渡しながら私は慌てて梓の口を塞いだ。

「むぐっ…けど、そっかぁ~里、田所君と…」

むふふっと笑いながらオレンジジュースを飲む梓。
私は恥ずかしさと照れくささで顔が熱かった。

水を飲もうと顔を上げ、ふとこちらを見つめる梓と目があう。

「な、なんだよ…」

「ん~?べっつに~~」

「…気になるだろ!」

微笑む梓にムッとしながらグイッと水をのどに流し込むと、嬉しそうに口を開いた。

「幸せそうだなって思って。」

「え?」

「里、いま、すっごく幸せでしょ。顔にでてるよ?」

ふふっと笑う彼女に、私も思わず顔が緩んだ。

そんなに分かりやすいのだろうか?
鈍感な梓にでも分かるほど?

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