この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
俊介と一緒にテーブルに座っていたのはマキだった。
あの日電話をして、事情を説明して俊介をマキに連れてきて貰っていたのだ。
「一人じゃちょっと..」
高級レストランの雰囲気に圧されたみたいだった。
お母さんもマキは知っていたから、笑顔で頷いていた。
冷え切った料理を食べる気にもなれず、沈黙が下りる中、マキとお母さんだけが
「美味しいわね~」
「ですね~」
とニコニコしていた。
そんな中先に口を開いたのはお父さんだった。
「...斎藤くんは、私の気持ちが分かると言ったが..」
「は、はい..」