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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
俊介が姿勢を正して頷いた。
「父親になったこともない癖にどうして分かる。」
「いや..あの..分かった風な口を聞いて申し訳ありません..ただ..」
「ただ?」
「えっと..百合さんを大事になさってるのは、知っていましたし..あの..」
「勿体ぶらずに言いなさい。」
お父さんが睨むと、俊介が困ったように私をみた。
「...お義母さんとの馴れ初めを..聞きまして..」
(馴れ初め?)
それをきいてお母さんがフフッと笑った。
お父さんの顔が赤くなる。