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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
「....もういい。」
ようやくお父さんの口から出たのはそれだった。
「..勝手にしなさい。もう疲れた。お前、帰るぞ。」
「はいはい、あなたも頑固さんね~」
「頑固じゃない。」
二人は席を立つと、レストランを出ていった。
俊介と顔を見合わせるとマキも立ち上がった。
「おいしかったぁ~あ、俊介、私の分払っといてよ。」
「え、あ、あぁ。」
「マキ、ありがと..」
私が言うとマキがため息をついた。
「長かったね~5年?6年?..まぁとりあえずおめでとう。結婚式、私たちも家族総出で行くから招待してよね。」