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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
「どうして榊原と比べるの?」

「だって..」

「俺は、榊原に振られたよ。分かってたけどすごくショックだった。松田が羨ましかった。」

「....」

「けど、今はそれも良かったかなって思い始めてる。」

「..なんで?」

私が聞くと、ふっと微笑んだ。

「北村さんのこと、もっと知りたいって思えるようになったから。」

「なっ..おまっ、、」

座ったまま思わず後ずさると、田所が膝をついて近づいてきた。

「ち、近寄んな変態っ!」

「それは近寄れってこと?」

「はあ!?」

じりじりと近づいてくる田所から逃げようとして、背中にベッドが当たった。

(やっ、やばいいい~~!)

私は不意に怖くなって目の前の田所を見た。

「榊原が…北村さんは照れると、想っていることと逆を言ったりするって言ってた。」

「ば、バカかっ!んなワケあるか!!」
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