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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第16章 抗えない誘い
次の瞬間、ナツの動きがふっと途切れ、水滴の音だけが浴室に残る。

裕樹は息を詰めたまま、その静けさに身を委ねた。

(……止まった?)

張り詰めていた肩の力が、僅かに抜けたが、下腹の奥にはまだ踏ん張るような緊張が残っていた。

「これでどう?」

そう言われて初めて、裕樹は自分がどれほど必死だったのかを自覚する。

大丈夫だ、と言い聞かせるように、ゆっくりと息を吐いた。

(危なかった……)

そう、思った瞬間だった。

動きが止まっていたはずなのに──

挟まれたままの圧の中から、身体の奥を突き上げるような感覚が走る。

裕樹の意思とは無関係に、反射のように全身が強張った。

「……あ」

小さく、楽しげな笑い。

「今…油断しちゃったでしょ。」

「ごめん…っ!出ちゃ…あっ…」

ナツの身体を汚してしまう──

裕樹はその罪悪感から、腰を僅かに引こうとする。

だが、ナツに阻まれ、柔肌の中で暴れるように吐き出す精液を、裕樹は止められなかった。

「すごい…。ドクドクしながら出てる。」

ナツの柔肌がすべてを覆っていて、何も確かめることができず、裕樹は早く止まることを願うしかなかった。

どれほど震えや脈動が伝わっても、ナツは包み込むような乳肉で、迸るエキスを溢さないようにじっとしているように見えた。

やがて裕樹がすべてを出し切って、包み込む力が解かれ、ナツの柔らかな温もりが離れていく。

床にペタッと座り込んだナツは、自身の胸元を見下ろした。

そこには、深い谷間の奥にドロッとこびりついた白濁液が、僅かに糸を引いて身体の真ん中を伝っていく。

「熱くて、すごい匂い。ドロドロしてて…なんだか…マーキングされちゃったみたい。」

ナツはそう言って目を細め、鋭く微笑んだ。

「ごめん、我慢できなくて…汚しちゃって。」

裕樹はナツの胸元を見られず、視線を落とす。
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