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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第18章 泥濘の揺籠
呻きと呼吸の音は、次第にこの部屋のあるべき静寂へと落ち着いた。
裕樹は手脚に僅かに力を込めると、ナツに貼り付いた肉が剥がれ、その隙間を汗が伝っていく。
気怠さからかそのまま転げ落ちるように裕樹はベッドに横たわった。
隣で伏せたままのナツは、時々身体を震わせながら呼吸を繰り返している。
そのゆっくり上下する背中を眺めながら、裕樹は瞼を閉じた。
広い部屋のはずなのに、身体が離れても二人が並ぶこの場所だけが蒸し暑い。
空気を入れ替えようとしても起き上がる気にはなれなかった。
それでも暑さに耐えかねて、這い上がるように窓に向かい、窓を開け放つ。
冷たい夜風が裕樹の身体を撫でるように通り抜け、身体の熱を運んでいく。
窓の向こうへ見せつけるように貪りあったその先にギャラリーはおらず、夜の静寂が広がるのみだった。
ベッドに戻りナツの肌に触れると、汗でしっとりとしていた身体から少しずつ熱が引き始めていた。
「ナツ、大丈夫?」
返事は聞こえず、頷いてシーツの擦れる音が聞こえた。
行為の後に冷静になるのは、雌を外敵から守る為の本能──
そんな話をどこかで聞いた。
いつも煩わしいと思っていたその本能も、こうしてナツを少し休ませることができるなら意味がある。
でなければきっと、今この瞬間にも容赦なくナツを求めて続けてしまう気がした。
裕樹は手脚に僅かに力を込めると、ナツに貼り付いた肉が剥がれ、その隙間を汗が伝っていく。
気怠さからかそのまま転げ落ちるように裕樹はベッドに横たわった。
隣で伏せたままのナツは、時々身体を震わせながら呼吸を繰り返している。
そのゆっくり上下する背中を眺めながら、裕樹は瞼を閉じた。
広い部屋のはずなのに、身体が離れても二人が並ぶこの場所だけが蒸し暑い。
空気を入れ替えようとしても起き上がる気にはなれなかった。
それでも暑さに耐えかねて、這い上がるように窓に向かい、窓を開け放つ。
冷たい夜風が裕樹の身体を撫でるように通り抜け、身体の熱を運んでいく。
窓の向こうへ見せつけるように貪りあったその先にギャラリーはおらず、夜の静寂が広がるのみだった。
ベッドに戻りナツの肌に触れると、汗でしっとりとしていた身体から少しずつ熱が引き始めていた。
「ナツ、大丈夫?」
返事は聞こえず、頷いてシーツの擦れる音が聞こえた。
行為の後に冷静になるのは、雌を外敵から守る為の本能──
そんな話をどこかで聞いた。
いつも煩わしいと思っていたその本能も、こうしてナツを少し休ませることができるなら意味がある。
でなければきっと、今この瞬間にも容赦なくナツを求めて続けてしまう気がした。

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