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家は檻。〜実父の異常な愛〜
第3章 半透明の優等生
こよみは、わずかに口を開き、今度は舌をもう少し大きく突き出した。
震えるように伸びた舌先が、目の前の熱に触れると、それは僅かに震え、びくりと反応を見せた。

舌に残る、塩気と、生あたたかなぬめり。
わずかに湿ったそれを感じながら、こよみは恐る恐る、つ……と舌先を滑らせた。
裏側のすじをなぞるように、ぬらりと、丁寧に。

孝幸の呼気が、かすかに乱れた。
けれど顔には、満足とも不満ともつかない、どこか読み取りづらい表情が浮かんでいる。

「……全く、どこで覚えてきたんだか」

その低く投げられた呟きに、こよみははっとして顔を上げた。
目を見開き、小さく首を横に振る。けれど、何を否定したいのかも分からない。
何も知らない。ただ、言われたとおりにしているだけ。
正しいかも、間違っているかも分からないまま、手探りで命令に応えようと、必死だった。

舌先のぬるい愛撫が続く中、孝幸の額に、かすかに苛立ちの影が浮かんだ。
指先が、こよみの頭をぐっと押し、逃げ道を塞ぐように動く。

「……もういい。口を開けて咥えなさい」

声は低く、淡々としていたが、その奥に明確な圧が潜んでいた。
こよみの背筋がびくりと跳ねる。

咥える……? 口の中に……?
一瞬、想像が追いつかず、けれどすぐに、それがどういう意味なのかを朧げに悟った。

「……や……です……」

こよみは小さく首を横に振り、潤んだ瞳を伏せた。
拒絶は声にならず、ほとんど囁きのようだった。

けれど、そのわずかな抵抗は、孝幸の手のひらにあっさりと封じ込められる。

「ほら、口を開けなさい。早く」

涙を溜めたまま、こよみはおずおずと口を開いた。
唇がゆっくりと割れ、戸惑いながらも、父の熱の塊を迎え入れようとする。
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