この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
家は檻。〜実父の異常な愛〜
第4章 花籠の中のつぼみ

布団に身を沈めたこよみの前に、孝幸が覆いかぶさるようにして屈み込む。
灯りの少ない室内で、彼の白シャツの胸元がゆらめいた。
顎をつかまれた。
力が入っていたが、こよみは抵抗しなかった。
首がわずかにのけぞる。
それだけだった。
「……っん、ん……」
唇が塞がれる。
舌が深く入り込み、唾液が口内にあふれる。
強く、深く、ただ舌が動いている。
こよみは目を閉じていた。
何も考えないようにしていた。
煙草の匂いが鼻をつく。
その匂いと一緒に、意識がわずかに遠のく。
頭が揺れても、力は抜けたままだった。
こうして口を塞がれるのは、もう何度目だったか。
わからなかった。
思い出そうともしなかった。
ただ、今も続いているというだけだった。
キスはまだ終わらない。
孝幸の舌が奥を探るように動きながら、片手がこよみの胸元に滑り込む。
前開きのボタンを、ひとつ、またひとつ。
外されていくたび、冷えた空気が肌に触れる。
反応はなかった。
指先が胸元に入っていく。
白い肌が、静かに露わになる。
幼いまっさらな胸に、小さな乳頭だけがぷっくりと主張していた。
孝幸の手が、ためらいもなくそこに触れる。
指先が、かたちのない柔らかさを撫でるように動いていく。
右から左へ。上から下へ。
それだけの単純な動きなのに、肌の奥がじんわりと熱を帯びはじめる。
掌が乳首の上を通ったとき、こよみの肩がふっと震えた。
その震えは、明確な拒絶でも、快楽でもなかった。
ただ、身体が触れられたことに反応したというだけ。
こよみ自身は、何も言わない。
目を閉じ、呼吸だけが少しずつ浅くなっていく。
灯りの少ない室内で、彼の白シャツの胸元がゆらめいた。
顎をつかまれた。
力が入っていたが、こよみは抵抗しなかった。
首がわずかにのけぞる。
それだけだった。
「……っん、ん……」
唇が塞がれる。
舌が深く入り込み、唾液が口内にあふれる。
強く、深く、ただ舌が動いている。
こよみは目を閉じていた。
何も考えないようにしていた。
煙草の匂いが鼻をつく。
その匂いと一緒に、意識がわずかに遠のく。
頭が揺れても、力は抜けたままだった。
こうして口を塞がれるのは、もう何度目だったか。
わからなかった。
思い出そうともしなかった。
ただ、今も続いているというだけだった。
キスはまだ終わらない。
孝幸の舌が奥を探るように動きながら、片手がこよみの胸元に滑り込む。
前開きのボタンを、ひとつ、またひとつ。
外されていくたび、冷えた空気が肌に触れる。
反応はなかった。
指先が胸元に入っていく。
白い肌が、静かに露わになる。
幼いまっさらな胸に、小さな乳頭だけがぷっくりと主張していた。
孝幸の手が、ためらいもなくそこに触れる。
指先が、かたちのない柔らかさを撫でるように動いていく。
右から左へ。上から下へ。
それだけの単純な動きなのに、肌の奥がじんわりと熱を帯びはじめる。
掌が乳首の上を通ったとき、こよみの肩がふっと震えた。
その震えは、明確な拒絶でも、快楽でもなかった。
ただ、身体が触れられたことに反応したというだけ。
こよみ自身は、何も言わない。
目を閉じ、呼吸だけが少しずつ浅くなっていく。

