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いまやめないで このままでいて
第4章 第4話 夜汽車に揺られて濡れて

「ああ… ジュン…」
穿き替えたばかりのショーツが濡れるのが自分でもはっきりとわかった。
前へ回った彼の指にぬめりを帯びためしべがとらえられて小刻みに愛撫され、やがてショーツの脇から花弁の中へするすると忍びこまれると無意識に脚が開いた。
「ほしい… あなたがほしい… お願い…」
小さな下着が脱がされ、純一が入ってくる。
少しずつ、少しずつ…
「あっ… ああ…」
迎えるように亜矢の腰が浮く。
「ジュン… うれしい… ああ… うれしいの…」
両脚を抱えられて亜矢は純一の首にしがみつき、深くひとつにつながると純一がささやいた。
「かわいい… 亜矢…」
彼女はうなずくのが精いっぱいだった。
一瞬の静かな間のあと、純一がゆっくりと動き始め、それはだんだんと早くなっていく。
「あああっ… いい… っああああ…」
列車の振動に合わせるように純一の動きが早くなり、亜矢は抑えることのできない突き上げられるような快感に襲われた。
「ああああっ… い、いっちゃう… いっちゃうっ…」
「ぼくも… 亜矢っ…」
「あああ~っ… いく、いくいくいくっ!」
哀愁を帯びた夜行列車の警笛にかき消される中で、ふたりは一緒にこれまで感じたことのない絶頂のときを迎え、緩やかなカーブを描く窓の外の漆黒の中を遮断機の警報音だけが響いて流れた。
-完-

