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初恋を奪った皇太子は、私を逃がさない
第2章 禁断の庭園

不意に、背中にぴたりと熱を感じた。
──アレクシス殿下が、私を後ろから抱きしめていた。
「殿、下……?」
思わず声が震える。
けれど、背後から回されたその腕は強く、私の動きを許さなかった。
胸の奥で何かが跳ねた。
怖い。
でも、逃げたくない。
耳元に、彼の吐息が触れる。
「ずっと……こうしたかったんだ」
その囁きに、身体がふっと熱を帯びる。
(“こうしたかった”? なぜ……?)
震える私の耳に、彼の声がまた落ちてきた。
「君の香りも、声も……全部、あの時のままだ」
──“あの時”?
思考が回らない。
でも、彼は確かに“私を知っている”ような言い方をした。
それが、頭よりも先に、心をざわつかせた。
そして次の瞬間──
彼の唇が、私の首筋に落ちた。
──アレクシス殿下が、私を後ろから抱きしめていた。
「殿、下……?」
思わず声が震える。
けれど、背後から回されたその腕は強く、私の動きを許さなかった。
胸の奥で何かが跳ねた。
怖い。
でも、逃げたくない。
耳元に、彼の吐息が触れる。
「ずっと……こうしたかったんだ」
その囁きに、身体がふっと熱を帯びる。
(“こうしたかった”? なぜ……?)
震える私の耳に、彼の声がまた落ちてきた。
「君の香りも、声も……全部、あの時のままだ」
──“あの時”?
思考が回らない。
でも、彼は確かに“私を知っている”ような言い方をした。
それが、頭よりも先に、心をざわつかせた。
そして次の瞬間──
彼の唇が、私の首筋に落ちた。

