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初恋を奪った皇太子は、私を逃がさない
第2章 禁断の庭園

ぽろぽろと零れた言葉に、彼はふっと笑った。
「そんなことで泣いてるのか」
冷たいようでいて、どこか自嘲するような声だった。
その言葉に、胸が締めつけられた。
惨めだった。
ただ、抱かれているだけの自分が。
拒めないほどに、彼を好きになってしまった自分が。
けれど──
「だったら、俺と結婚すればいい」
その言葉が、私の涙を止めた。
「え……?」
彼の瞳が、まっすぐに私を見ていた。
そこにあったのは、情欲でも優しさでもない。
──本気だった。
「俺は、お前が大人になるのを、ずっと待ってた」
静かに告げられたその言葉に、胸が強く脈打った。
彼の腕の中で、私はようやく、これが“終わり”ではなく“始まり”なのだと知った。
「そんなことで泣いてるのか」
冷たいようでいて、どこか自嘲するような声だった。
その言葉に、胸が締めつけられた。
惨めだった。
ただ、抱かれているだけの自分が。
拒めないほどに、彼を好きになってしまった自分が。
けれど──
「だったら、俺と結婚すればいい」
その言葉が、私の涙を止めた。
「え……?」
彼の瞳が、まっすぐに私を見ていた。
そこにあったのは、情欲でも優しさでもない。
──本気だった。
「俺は、お前が大人になるのを、ずっと待ってた」
静かに告げられたその言葉に、胸が強く脈打った。
彼の腕の中で、私はようやく、これが“終わり”ではなく“始まり”なのだと知った。

