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初恋を奪った皇太子は、私を逃がさない
第1章 運命の舞踏会

「いつ見てもお美しい。」
「さすがは皇太子殿下……」
「でも、女嫌いなんでしょう?」
小声の噂が、私の周囲でも囁かれる。
アレクシス殿下──この国の第一皇子。
それほどの地位にありながら、どんな縁談も断り続けてきたという。
令嬢たちがいくら近づいても、その誰にも手を伸ばさず、誰とも踊らない。
まるで、誰のことも見ていないような、そんな人。
「でも最近、舞踏会に頻繁においでになるわね」
令嬢たちは噂話に花を咲かせている。
「もしかして、身を固める気になったのかしら」
「でも、皇太子殿下よ? 声をかけたとしても、政略結婚でもう相手が決まっているわ」
「そうね。仮に誘われたとしても、遊び相手になるだけよ」
「さすがは皇太子殿下……」
「でも、女嫌いなんでしょう?」
小声の噂が、私の周囲でも囁かれる。
アレクシス殿下──この国の第一皇子。
それほどの地位にありながら、どんな縁談も断り続けてきたという。
令嬢たちがいくら近づいても、その誰にも手を伸ばさず、誰とも踊らない。
まるで、誰のことも見ていないような、そんな人。
「でも最近、舞踏会に頻繁においでになるわね」
令嬢たちは噂話に花を咲かせている。
「もしかして、身を固める気になったのかしら」
「でも、皇太子殿下よ? 声をかけたとしても、政略結婚でもう相手が決まっているわ」
「そうね。仮に誘われたとしても、遊び相手になるだけよ」

