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初恋を奪った皇太子は、私を逃がさない
第1章 運命の舞踏会

そして一瞬──
私がふとアレクシス殿下を見たその時、確かに目が合った気がした。
「えっ……?」
思わず漏れた小さな声。
アレクシス殿下の蒼い瞳が、わずかに見開かれたのを私は見た。
それは驚きのような、迷いのない確信のような……言葉にできない何かだった。
次の瞬間、彼は足を踏み出し、私の元へとまっすぐに歩いてくる。
空気が、張り詰める。
令嬢たちがざわつき、貴族たちの視線が一斉に集中した。
「……殿下?」
私が呆然と呟いたその時、彼は目を逸らさず、静かに手を差し出した。
「踊っていただけますか?」
──その瞬間、目の前の世界が固まった。
時が止まったような錯覚に陥る。
ざわめきも音楽も、何もかもが遠くなる。
私がふとアレクシス殿下を見たその時、確かに目が合った気がした。
「えっ……?」
思わず漏れた小さな声。
アレクシス殿下の蒼い瞳が、わずかに見開かれたのを私は見た。
それは驚きのような、迷いのない確信のような……言葉にできない何かだった。
次の瞬間、彼は足を踏み出し、私の元へとまっすぐに歩いてくる。
空気が、張り詰める。
令嬢たちがざわつき、貴族たちの視線が一斉に集中した。
「……殿下?」
私が呆然と呟いたその時、彼は目を逸らさず、静かに手を差し出した。
「踊っていただけますか?」
──その瞬間、目の前の世界が固まった。
時が止まったような錯覚に陥る。
ざわめきも音楽も、何もかもが遠くなる。

