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初恋を奪った皇太子は、私を逃がさない
第1章 運命の舞踏会
けれど、私の耳元に落ちてきたその声は──まるで包み込むようなものだった。

「俺に、任せればいい」

静かで、低くて、でも不思議と心が落ち着く声。

やがて楽団の演奏が始まった。優雅で、でも少しだけ早いテンポのワルツ。

(わ、私、ちゃんと踊れるかしら……)

初めての舞踏曲。学校で学んだだけで、実際に貴族の場で踊るのは初めて。

そんな不安が身体を強張らせた──けれど。

「大丈夫だ。俺が合わせる」

本当に、そうだった。

彼は私の動きにさりげなく歩調を合わせ、リードも強すぎず、優しく私を導いてくれる。

(優しい……女嫌いって、本当に?)

私は思わず、彼の顔を見上げた。
彼も、私を見ていた。
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