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裏切りの騎士は、愛で私を救う
第1章 塔の上

数ヶ月後——
ふたりは、王都を離れた東の地に静かに暮らしていた。
どんな権力も届かない、小さな村の片隅で。
「セリーヌ。まさか君と、こうして暮らせるなんて、思ってもみなかった」
「私もよ。カイル」
朝日が差し込む窓辺で、カイルがそっと私の手を取る。
その指先が、お腹を撫でた。
そう、私のお腹には——
私たちが命を懸けて手に入れた、ふたりの愛の証が宿っていた。
命を守るために始まった芝居は、命を生むための愛に変わった。
誰に知られなくてもいい。
ただ、ここにあなたがいてくれれば、それでいい。
私は、やっと本当の幸せに触れた気がした——
ー End -
ふたりは、王都を離れた東の地に静かに暮らしていた。
どんな権力も届かない、小さな村の片隅で。
「セリーヌ。まさか君と、こうして暮らせるなんて、思ってもみなかった」
「私もよ。カイル」
朝日が差し込む窓辺で、カイルがそっと私の手を取る。
その指先が、お腹を撫でた。
そう、私のお腹には——
私たちが命を懸けて手に入れた、ふたりの愛の証が宿っていた。
命を守るために始まった芝居は、命を生むための愛に変わった。
誰に知られなくてもいい。
ただ、ここにあなたがいてくれれば、それでいい。
私は、やっと本当の幸せに触れた気がした——
ー End -

