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僕の母さん
第8章 体をひとつに…

図書館の退館時間がやってきたので
達郎と彩也香は二人ならんで仲良く歩いていた。

「で…今夜は何をご馳走してくれんだい?」

「そうねえ…今夜は私の得意料理のオムライスを作ってあげるわ」

「へえ~、オムライスが作れるんだ。
やっぱり女子だねえ」

「オムライスなんて簡単よ、誰にでも作れるわ」

彩也香が作るオムライスかぁ…
きっと美味しいんだろうな。
想像するとお腹がグゥ~と鳴った。

初めて訪れる彩也香の家…
しかも家には誰にもいなくて彩也香と二人っきりだと思うと、妙に緊張してしまう。

「お邪魔しま~す」

「やだぁ、家には誰もいないんだから、妙にかしこまらないでよ」

ささっと作っちゃうわね
そう言うと彩也香はエプロンを身につけた。

誰もいないんだから、裸エプロンになって目の保養をさせてくれよと思ったが、それを口にすると「変態!」って嫌われそうで、その言葉をグッと飲み込んだ。

それにしても…
あの温泉旅行から10日ほどしか経っていないのに、
彩也香の後ろ姿は何だか妙に色っぽくなったなあと、鼻の下を伸ばして彼女の裸を妄想してると、股間のイチモツがムクムクしてきてしまう。

中学一年生の作るオムライスなんて
たかが知れているだろうと思いきや、
見事に卵のドレスを身にまとった綺麗なオムライスが食卓に置かれた。

「これ、本当に彩也香ちゃんが作ったの?」

「疑うの?一部始終を見ていたじゃない」

さあ、最後のしあげよと
彼女はケチャップのチューブを手にして卵のドレスにケチャップで文字を書き始めた。

『大好き』

赤い文字が黄色い卵のドレスの上に記されて
これって告白?と達郎はドキドキした。




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