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僕の母さん
第12章 破談
辰己壮亮と別れたその足で
真弓は例のホテルを訪ねた。
前回と同じ部屋で辰己健太が待っているという。
部屋の呼び鈴を押すと、すぐさまロックが解除されて彼が真弓を迎え入れた。
「よく決心してくれたね」
「ちゃんとお手当てを頂けるのですよね?」
数回、肌を重ねただけで「お前の体にはもう飽きた」と、呆気なく捨てられるのだけはごめんだった。
息子の達郎が大学を卒業するまで…いや、せめて高校を卒業するまでは愛人として雇っていただきお手当てを貰いたい。
そうしないと、彼の息子である辰己壮亮と別れた意味がない。
「10年契約でどうかね?」
一流企業の社長らしく、彼は契約書を用意してくれていた。
10年契約…
充分だった。だが、その見返りに他の男に抱かれてはいけないという条約が付随されている。
それと呼び出しには、いかなる理由があろうとも駆けつけなくてはならないとも記載されている。
『完全に自分だけの女になれってことなのね…』
いいわ、あなたの女になればいいのよね。
真弓は震える手で契約書にサインした。
「嬉しいねえ…これで晴れて君は僕のものだ」
契約書を大事そうにブリーフケースにしまいこむと、
自分の女なのだから誰にも遠慮はいらないとばかりに抱きついてきた。
「この日を楽しみにしていたんだよ」
社長である辰己健太にそのように言われても、
心から彼を愛しているわけでもないので真弓はそういう気分にはならなかったが、仕方なく彼の股間に手を伸ばして擦ってあげた。
「社長、硬くなってきたわ…」
そう言いながらズボンの上からシコシコしてあげた。
「社長なんて呼び方はよせ、
君とは愛人関係なんだから、せめて『あなた』か『健太さん』と呼びなさい。
それに、チンポは触ったら立つに決まってるだろ」
「じゃあ…健太さん…直接さわらせてね」
真弓はチャックを下ろして手を入れ、
パンツの隙間からじかに握ってあげた。
出来ることならサッさと終わらせて帰してもらいたかった。
「淫乱だな、しゃぶりたいのか?」
しゃぶりたい筈もないが、ここは愛人に徹してしゃぶらせてとうなずいた。
「しゃぶらせてくださる?」
早く射精させてしまおうと、彼の返事も待たずにベルトを外してペニスを露出させた。
「すごいわ…カチカチ…」
そう言いながら吐き気を我慢してしゃぶりついた。

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