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僕の母さん
第3章 一度だけだからね
「真弓ぃ~、あんた、午前中で帰るんだって?」
同じジムのインストラクター仲間の巻佐智子が帰り支度を始める真弓に声をかけてきた。
「そうなのよぉ、息子がさ、終業式だもんでお昼を一緒に食べようということにしたのよ」
「いいなぁ~ランチ…」
「それがそうでもないのよねぇ…」
「あら、浮かぬ表情ね
親子水入らずのランチなんだから、もっとルンルンしなさいな」
佐智子も確か母子家庭だったと記憶していた。
そこで真弓は思いきって佐智子に性について親子としてどのように接するのか訊ねてみた。
「あら?そんなことで悩んでいたの?
男の子なんてほっときゃいいんじゃないの?
ただ、彼女が出来た気配がしたら避妊の事はしっかりと言い聞かせなきゃいけないだろうけど…
うちは、ほら、女の子だし、性に関することは意外にもざっくばらんに会話するわよ」
「やっぱり女の子が良かったなあ…
男の子の体の事なんて、さっぱりわからないからどうしていいか困ってしまって…
つい先日もオナニーしているところを見つけてしまって、反射的に手が出ちゃって…」
「ダメよ、手をあげたりなんかしちゃ
性処理は成長過程で大事なことよ」
「もし、オナニーの対象が母親だったとしても?」
えっ?何?
あんた、もしかして息子さんのおかずにされちゃったわけ?
他の職員もいると言うのに
佐智子はみんなが驚くほど大きな声でしゃべるものだから、真弓は慌てて彼女の口を手でふさいだ。

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