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僕の母さん
第3章 一度だけだからね

「真弓、あんたは私と同い年だから34よね?
その年齢で中学生の男の子にオナペットにされるなんて光栄に思わなきゃ」

「いやよ、オナペットって言い方はよしてよ」

「でも、それだけあんたが魅力的ってことよ
あ、そうだ!この際、息子さんの筆下ろしをやってあげなさいよ」

「ええっ!」

「ほら、恋人同士だって、肉体関係を持てば、より一層仲良くなれるじゃん、親子だって似たようなものよ」

あんた、本気で言ってるわけ?

そう言って睨み付けると、エヘヘヘ~っと本気とも冗談ともわからない笑みを浮かべて「あ、私、そろそろ次のプログラムがあるから」と休憩室を飛び出してスタジオに向かっていった。

『私が、あの子の筆下ろし?』

そうすれば、あの子も私に再び心を開いてくれるかしら?

ダメダメ!そんなのムリに決まってるわ
それってつまり、近親相姦ってやつじゃない。
立派な犯罪だわ。

バカバカしい…
ちゃらんぽらんな佐智子に相談に乗ってもらったのが間違いだったわ…

ふと時計を見ると、そろそろ終業式の終わる時刻になっていた。

「ヤバい!遅刻しちゃう!!」

真弓は慌てて「お先に失礼させていただきます」と
誰ともなく大きな声を出してジムを後にした。

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