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落ちない女を落とす方法
第12章 昴と美和の未来
ホテルを出た昴は美和を連れて休日の区役所に向かった。
「‥昴?区役所は今日、休みよ」
「いいんだ」
美和の手を握り昴はある書類を受け取り王子の待つ尚の自宅へと向かった。
「あれ?尚の車はあるけど、一ノ宮さんの車がないわよ」
「尚に電話入れてみろ」
「うん」
コールを数回鳴らしても尚は電話に出る事はなかった。
「待てよ、英介に入れてみる」
コールを数回鳴らした所で英介は電話に出た。
「英介か?王子と尚は?」
『一緒だ』
「今、尚のマンションの前にいる」
『夕方、王子を連れて美和の家に行くから美和の家で待っててくれ』
昴は電話を切り、そのまま美和の自宅へと戻った。