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新人警察官の拘束体験研修
第4章 第三部 前章 お膳立て 
香織は縄担当講師の彩と目を合わせた。

「あなた…緊縛マニアに火を点けてしまったみたい…どうなっても知らないからね…」

香織は彼女の手首をガッチリと抑えていた。

縄担当の彩がビニール袋に手を伸ばした。コンビニやスーパーで普及している、プラスチックのビニール袋だった。彩は袋から縄の束をいくつか出す際、わざと袋の音を立てて、彼女の心を揺さぶっていた。

彼女はその音がする方に首をゆっくりと向けていた。

香織は立ち上がり、入れ替わるように彩にポジションを譲っていた。

彩は彼女の腰に座ってすぐ、うつ伏せの彼女と体を密着させた。「ふぅ…」と力の抜けた彼女に、「あの人の縛りは易しかったってことよね…?」と耳元で囁いていた。そして麻縄の束を彼女の鼻先にそっと置いた。

彼女は「ふぅ…」と縄を鼻から背けようとしていた。

それを見た彩は、「拘束されることが…あなたにとって…そんなに不名誉なことなのかしら…?」と囁き、彼女の肩に手をそっと触れ、彼女の抵抗する素振りを楽しみ、二の腕を包む上着の生地を下げていた。
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