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新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋

美帆は急に息苦しくなり、里奈の問いに答えることができなかった。
美帆はある男性との出会いをきっかけに、M嬢として働いていたお店を辞めた。4人はそのお店の同僚だった。その後はインストラクターとして、彩の経営するヨガスタジオで働いていた。彼女はM嬢としての回路に電流が流れないよう、ボタンスイッチに誤操作防止のカバーを被せていた。そして今、里奈に後ろ手に縛られたことで、埃をかぶっていたカバーは里奈に外され、ボタンスイッチが押された気がした。美帆は肉体の変調を感じ取り、視線を自身の下腹部に移していた。
みずきは自身の勘が当たってしまったことに、戸惑いを見せていた。
「任せて…突破口を開くのは得意だから…」
里奈は美帆の耳元で囁いていた。
その際に里奈は、美帆が着ていたとされる運動着のポケットから、白いカードが覗いていた。同時に彩もそれを見つけていた。右のポケットからは1枚だけ出ていた。それを彩は取り、内容を確認した。里奈は左のポケットにあった数枚のカードを取った。カードは白紙だった。
美帆とみずきは強引に立ち上がることを求められ、里奈と彩の誘導により、道場の出入口へと向かっていた。
里奈は美帆の耳元で囁いた。
「そう…今のあなたは…大人しくしているしかないの…分かった…?」
美帆からの返事は何もなかった。彼女の背中にゾワゾワとした感覚が走っていた。
美帆はある男性との出会いをきっかけに、M嬢として働いていたお店を辞めた。4人はそのお店の同僚だった。その後はインストラクターとして、彩の経営するヨガスタジオで働いていた。彼女はM嬢としての回路に電流が流れないよう、ボタンスイッチに誤操作防止のカバーを被せていた。そして今、里奈に後ろ手に縛られたことで、埃をかぶっていたカバーは里奈に外され、ボタンスイッチが押された気がした。美帆は肉体の変調を感じ取り、視線を自身の下腹部に移していた。
みずきは自身の勘が当たってしまったことに、戸惑いを見せていた。
「任せて…突破口を開くのは得意だから…」
里奈は美帆の耳元で囁いていた。
その際に里奈は、美帆が着ていたとされる運動着のポケットから、白いカードが覗いていた。同時に彩もそれを見つけていた。右のポケットからは1枚だけ出ていた。それを彩は取り、内容を確認した。里奈は左のポケットにあった数枚のカードを取った。カードは白紙だった。
美帆とみずきは強引に立ち上がることを求められ、里奈と彩の誘導により、道場の出入口へと向かっていた。
里奈は美帆の耳元で囁いた。
「そう…今のあなたは…大人しくしているしかないの…分かった…?」
美帆からの返事は何もなかった。彼女の背中にゾワゾワとした感覚が走っていた。

