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新人警察官の拘束体験研修
第4章 第三部 前章 お膳立て 
里奈の目の前には彼女の手首があった。彼女は少し冷たい何かが、お尻の窪みに食い込んでいるのを手首で隠そうとしているようだった。

里奈は、そこに掛けられていた黒のリボンを慎重に解いていた。何か特別な箱を開ける時のように、時間をかけてリボンを手首から外していった。

彼女の左右の手首は力なく、黒い皮に包まれた張りのある膨らみから滑り落ちていた。里奈はその様子を見つめ、彼女の上着をゆっくりと剥ぎ取り、肩を露出させ、半袖から見える素肌を通し、手首から抜き取っていた。

里奈は続いて皮のアームバインダーを手にし、彼女の両腕を真っ直ぐお尻の方に伸ばし、その皮の包装を彼女の両腕に施していく。両腕を肉体の中心ラインである背骨に合わせ、皮生地の縫い目を背骨に合わせていく。生地を上から押し当て、二の腕から手首のところまで、丁寧に包み込んでいた。

「ンッ…」と彼女が声を漏らし、お尻がフッと浮き上がっていた。

体操服の袖をファスナーの金具に挟まないよう、金属の細い通路にカチッと丁寧にはめ込んでいく。

里奈は金属の引手を慎重にレールの上を走らせるようにスライドさせていた。里奈にとって緊張する瞬間だった。引手をスライドさせる際、服の生地や皮膚を挟んでしまう恐れがあるからだ。だから里奈は体の反応に目をとがらせ、漏れてくる声に耳を澄ませていた。
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