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新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋
男性講師は誰もいない職員室で1人、仕事をしていた。

警察学校の男性講師が連れてきた女性外部講師4名は、被虐嗜好に詳しい現役、または元経験者のエキスパートたちであった。彼らは日夜拘束を研究、実践してきた人たちであった。人を拘束するにもいつもの種類があり、彼らはそのトレンドに明るかった。

外部講師たちは物理的な拘束だけでなく、精神操作術はジャンルこそ違うが、警察官の能力に十分引けを取らなかった。

いくら拘束体験研修だとしても、彼らに肉体の自由と心を支配されたら、おそらく新人警察官は、すぐに根をあげてしまうだろう。

それ故に男性講師は彼女たちに、多少の無理をさせても良いと伝えていた。実際に拘束・監禁された場合は、1晩2晩監禁されるケースは十分考えられ、女性警察官に模擬体験をさせて欲しいとも伝えていた。

もちろん講師は特別講師4人が提出したプランを了承していた。彼は机上に置いたタイムスケジュールをチラリと見た。
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