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新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋

里奈は美帆の手首にレザーリボンを隙間なく巻き、その圧を維持していた。
美帆の背中が急にピクッと反応した。隣のみずきも驚いていた。
美帆は後ろで手首を組まされ、リボンで縛られている最中、リボンが左右の手のひらに通されたことに気付き、背中がビクッとしてしまった。
それは里奈独特の縛り方だった。通常であれば後ろに組んだ手首に、縄や紐を縦に通して結ぶだけで十分な拘束力を維持できる。だが里奈の場合は組んだ手首に、縦と横で拘束する縛り方をしていた。こうすることで手首の拘束をより強固にしていた。彼女はその際に必ず手のひらに紐なり縄を通していた。それが里奈のお決まりであり、定型だった。美帆の中で遠い過去の記憶が、断片的に甦ってきていた。
美帆はリボンがギュッと締められるのを感じると、首がビクッとなるのを何とか抑えようとしていた。だが、それは後ろにいる里奈には隠せなかった。
「少し探りを入れていたけど…読みが当たったみたいね…」
美帆の背中が急にピクッと反応した。隣のみずきも驚いていた。
美帆は後ろで手首を組まされ、リボンで縛られている最中、リボンが左右の手のひらに通されたことに気付き、背中がビクッとしてしまった。
それは里奈独特の縛り方だった。通常であれば後ろに組んだ手首に、縄や紐を縦に通して結ぶだけで十分な拘束力を維持できる。だが里奈の場合は組んだ手首に、縦と横で拘束する縛り方をしていた。こうすることで手首の拘束をより強固にしていた。彼女はその際に必ず手のひらに紐なり縄を通していた。それが里奈のお決まりであり、定型だった。美帆の中で遠い過去の記憶が、断片的に甦ってきていた。
美帆はリボンがギュッと締められるのを感じると、首がビクッとなるのを何とか抑えようとしていた。だが、それは後ろにいる里奈には隠せなかった。
「少し探りを入れていたけど…読みが当たったみたいね…」

