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新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋
「どうして…私も…なの…?悪ふざけは止めて…」

美帆は胸が大きく動き、息が詰まっているところに、何とか言葉を口から吐き出すように、たどたどしく話していた。

「それって…私は講師だから拘束されることはないっていう…油断じゃないの…?あなた…休憩時間に…『油断している時が…一番危ないんだよ』って…話してなかった…?」

美帆は、「そう言ったけど…」と言葉が途中で消えていった。レザーリボンの肌触りを自ら感じることになり、目を閉じ、再びため息をついた。

「あなたのスキルで…彼女たちのイメージを手助けしてあげたいんでしょう…それはM嬢のスキル…それともS嬢の振りをしたスキル…?」

里奈の言葉に隣のみずきが、「えっ…」と声を漏らした。

里奈はみずきの顔を見つめ、「この人は生粋のM…」と笑顔で伝えた。そして美帆の手首に視線を移していた。

「どうして…みずきちゃんの拘束を全て解いたの…?あなたは拘束された時の…体の負担をよく知っているからよね…?」
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