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第5章 第三部　後編　水面（みなも）の波紋

それは作業着のように、つなぎの衣装だった。

里奈は衣裳をストッキングのように小さくまとめ、しっかりと両手で掴み、つなぎの腰の部分から、美帆の足元に通していく。その衣装はタイトな生地で伸びる素材だった。

美帆はその肌触りと、体を締め付ける着心地に「ふぅ…ンッ…」と吐息が漏れていき、上体がクネクネと動き出していた。

ネイビーを基調とした生地が美帆の足を、足首を、ふくらはぎを丁寧に包んでいく。里奈の手のひらが、左右の脚に余りがないかを手触りで確認し、ストッキングのように伸ばしていく。美帆の脚のラインがタイトな生地により包まれ、ネイビーの光沢に染まっていくようだった。白く細い線が見え始め、それは不規則な線を描いていた。

美帆のお尻も綺麗に包まれ、2つの膨らみがくっきりと浮かび上がっていた。同時にお尻の窪みを中心に渦巻き状のクモの巣模様も浮かび上がっていた。それは下半身に2つできていた。１つはお尻の部分、もう１つの模様は脚を揃えると、膝のあたりから放射状に広がっていた。