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すうぃーと すくーる らいふ
第1章 びしょ濡れの体
「ただいま」
数寄屋門から飛び込んで、私は玄関の引き戸をガラッと開けた。
ストレートの栗色の髪からも、チェックのプリーツスカートからも水滴が滴り落ちた。一瞬で、三和土に水たまりができる。

「おい、雨、大丈夫だったか?」
箱階段を降りてきたのは二十歳の兄・大学生の信だ。整った目鼻立ち。日本人離れした均整のとれた体つき。兄はびしょ濡れの私に釘付けになった。

「傘が飛ばされてしまって……」
私が着ているのは真っ白い半袖のセーラー服。生地は薄く、肌にへばりついたキャミソール越しに乳首が浮き上がった。乳房の形までくっきりだ。

兄は私にバスタオルを放り投げた。
「風呂を沸かしてくる。拭いとけ」
兄が奥に消えた後、ややあって檜風呂に湯を満たす音がした。

バスタオルで髪の毛を拭くと、私はリボンタイをほどき、セーラー服とスカートをとろうとした。不快で着ていられない。
前開きのセーラー服は簡単に脱げたが、スカートの裏地が肌にへばりついている。足に絡まってなかなか脱げない。
「う……く……」
悪戦苦闘してるうちに、私は転倒しそうになった。廊下に激突する寸前、戻ってきた兄が腕を掴んで救ってくれた。
「ありがとう……お兄さん」

「お前に転んで怪我されたら、親父に叱られちまうからな」
笑いながら、兄は私のスカートを取り去った。
亀裂が浮かび上がるパンティがあらわになる。両脇をリボンでくくってるだけの紐パン。ちょっと股布をずらすと、花弁や木の実が覗けそうだ。

「あ……」
兄の指先が私の裂け目を辿る。尖りを撫でられ、私はビクビクと痙攣した。
「う……いや」
私は喘ぎ、兄にしがみついた。足がガクガクと震えて、立っていられない。

キャミソール越しに膨らんだ乳首を、兄はくりくりとした。優しい愛撫に私は兄の腕のなかで身もだえた。
「いい反応するじゃないか。一樹には渡したくないな」
言いながら、兄は乳首を弾いた。パンティをずらし、木の実をじかにつままれる。
「付き合ってないって知ってホッとしたぜ」

どういうこと?詩織のあの問いは……

「詩織に俺が聞くように頼んだんだ。あいつは俺の言うことは昔から大抵聞くからな」

(そうだった……詩織ちゃんはお兄さんのお気に入りだった)

兄は私を横抱きにして立ち上がった。湯気が立ち込める浴室へと、私を運ぶ。
「ゆっくりあったまれ。風邪をひかないようにな」
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