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僕が妻を失った話 Ⅲ
第1章 最悪の結果になりました

僕が妻を失った話をします。
当時、僕、斉藤勝は36歳。妻の美沙は33歳だった。
東京でサラリーマンをしていた時に、
社会人サークルで美沙と出会い、
その美しさと明るさに恋に落ち、
31歳の時に28歳の美沙と結婚した。
美沙は献身的に僕に尽くしてくれた。
だから僕が急死した実父が経営する
建材屋を継ぐために、
大阪に帰ると言った時も、
迷うことなくついてきてくれたんだ。
美沙には学生時代に産んだ娘がいて、
僕にとっては義理の娘となるの舞がいた。
美沙は、僕が舞を家族として受け入れるとともに、
結婚に際しても、
舞との親子関係の醸成に時間をかけたことに
感謝してくれていた。
僕と美沙と中学1年となった舞との3人家族は、
とても仲良く暮らしていたんです。
あんな事が起こるまでは。
平和だった僕ら家族を追い詰めたのは、
ある取引先の倒産だった。
そのお陰で売掛金3.000万円の入金が滞り、
約1.000万円の資金不足に陥った。
商売自体は順調だったため、
次回の支払日を乗り越えれば、
後は大丈夫という状況だった。
ただ、運が悪い事に、新たな大口取引先との
商売のため、仕入れと機械の購入したばかりで、
銀行からは大口の融資をしてもらった直後だった。
つまり、これ以上の借り入れが厳し状況だったのだ。
資金繰りに困った僕は、
父の代に会社で経理を担当していた実母に相談した。
「佐川社長に頼るしかないよ。
私が頼んであげても良い。」
佐川社長というのは、父の代から付き合いのある
建設会社のオーナー社長だった。
佐川社長の建設会社は3代続く老舗で、
この地方の公共の仕事を牛耳る大物だった。
確かに佐川社長にとっては、
1,000万なんて、子どもの小遣いだろう。
「でも九分九厘条件を出してくる。
あんた、一晩だけ、美沙ちゃんを
社長に差し出す覚悟があるかい。」
母の話は驚くべきものだった。
母が40代の頃、今回と同様に会社の資金繰りが
ショートしかけたことがあったそうだ。
「佐川社長は、
他人の奥さんを犯すのが大好きなのさ。
その時は母さんが一晩だけ身体を差し出して
資金援助してもらったのさ。」
当時、僕、斉藤勝は36歳。妻の美沙は33歳だった。
東京でサラリーマンをしていた時に、
社会人サークルで美沙と出会い、
その美しさと明るさに恋に落ち、
31歳の時に28歳の美沙と結婚した。
美沙は献身的に僕に尽くしてくれた。
だから僕が急死した実父が経営する
建材屋を継ぐために、
大阪に帰ると言った時も、
迷うことなくついてきてくれたんだ。
美沙には学生時代に産んだ娘がいて、
僕にとっては義理の娘となるの舞がいた。
美沙は、僕が舞を家族として受け入れるとともに、
結婚に際しても、
舞との親子関係の醸成に時間をかけたことに
感謝してくれていた。
僕と美沙と中学1年となった舞との3人家族は、
とても仲良く暮らしていたんです。
あんな事が起こるまでは。
平和だった僕ら家族を追い詰めたのは、
ある取引先の倒産だった。
そのお陰で売掛金3.000万円の入金が滞り、
約1.000万円の資金不足に陥った。
商売自体は順調だったため、
次回の支払日を乗り越えれば、
後は大丈夫という状況だった。
ただ、運が悪い事に、新たな大口取引先との
商売のため、仕入れと機械の購入したばかりで、
銀行からは大口の融資をしてもらった直後だった。
つまり、これ以上の借り入れが厳し状況だったのだ。
資金繰りに困った僕は、
父の代に会社で経理を担当していた実母に相談した。
「佐川社長に頼るしかないよ。
私が頼んであげても良い。」
佐川社長というのは、父の代から付き合いのある
建設会社のオーナー社長だった。
佐川社長の建設会社は3代続く老舗で、
この地方の公共の仕事を牛耳る大物だった。
確かに佐川社長にとっては、
1,000万なんて、子どもの小遣いだろう。
「でも九分九厘条件を出してくる。
あんた、一晩だけ、美沙ちゃんを
社長に差し出す覚悟があるかい。」
母の話は驚くべきものだった。
母が40代の頃、今回と同様に会社の資金繰りが
ショートしかけたことがあったそうだ。
「佐川社長は、
他人の奥さんを犯すのが大好きなのさ。
その時は母さんが一晩だけ身体を差し出して
資金援助してもらったのさ。」

