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僕の愛する未亡人
第16章 欲しがる未亡人 本間佳織⑤
冴子は腰を持ち上げ、体全体で快感を受け止めながら、ついに甘く切ない声を上げる。

「い、いく……っ」

冴子の声に、佳織の腹の奥が締め付けられる。呼吸が浅くなって、思わず口元を手で覆う。

「んん、気持ちいい……リオ、んっ……ん、ちゅーしながらいきたい」

「――それ、みんなに言うの?」

悔しそうな顔をして、腰を動きを止めた理央が冴子に覆い被さる。

「他の男の話しないの……今日、どうしたの……?」

まるで佳織などいないかのように、理央は嫉妬心を冴子にぶつけた。

「だって、やっぱり……特別だと思う、僕にとって飯塚さんは」

その瞬間、佳織の視界が滲む。
冴子を見下ろす理央の目の奥には、少年のような脆さと、男の執念が同居していた。

「大事な後輩だから、あたしだってそうよ? ――んん、ん」

冴子に理央が体重をかけたせいで、冴子が甘い吐息を漏らす。
冴子の指が理央の背をなぞる。その仕草が優しすぎて、佳織の胸がきしむ。

(……あたしにとっても、彼にとっても……飯塚さんは特別だと思う)

喉の奥で、佳織の声にならない息が漏れた。

そんなとき、理央は我慢できなさそうに冴子の唇を奪うと、腰を激しく動かし出す。

「舌絡ませながら、飯塚さんのナカ、やばいっ」

キスをしながら無我夢中で腰を振る理央が、うわ言のように言う。
その言葉に嬉しそうに微笑んだ冴子は、理央の口腔内を舌で弄ぶ。

「んぅ、あたしもこれ、弱いのっ……気持ちいい」

室内のソファーとベッドの距離は近いのに――佳織は思わず手を伸ばすようにして、ベッドの端に腰を下ろした。
はっと目線を佳織に移した理央は、恥ずかしそうに体の動きを止める。
恐る恐る二人を見下ろす佳織の肩に触れ、冴子はそのまま引き寄せた。

「ふふ。そんな近くで見てくれるんですか?」

肩を撫でる手つきは優しい。だが、その優しさの奥にある体温があまりにも生々しく、佳織はごくりと喉を鳴らした。
照明の下、冴子の肌がわずかに汗を帯び、光を受けて淡く輝く。
汗で光る冴子の胸元を佳織は撫でると、そのまま唇にキスを落とす。

そして、体を重ねたまま、戸惑いの表情を浮かべる理央にも、唇を重ねた。

誰が誰を求めているか分からない――そんな状況を、佳織が肯定しているように見えた。
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