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僕の愛する未亡人
第4章 はじめての嫉妬

「……本当に、すみませんでした」
「やだ、謝らないで。すごい気持ちよかった。本当にどこも痛くないから」
事後、理央は冴子の腕の中にくるまって、放心していた。
最中に、あんな風に強引に女性にピストン運動をしたことがなかった。
「そう思えるのは、これまで女性のこと大事に扱ってきた証拠でしょ」
「でも……」
「虐めてって言ったのあたし。大丈夫。切り傷にならないようなことなら、セックスの時に比較的経験してると思うから。気にしないで」
「うぇ…」
突然の告白に、理央は変な声を出した。そして心配そうに冴子の顔をじっと見つめてしまう。
心配そうな顔の理央に、頬をさする。
「避妊なしは無理だけど複数に抱かれたり、玩具にされたりするのも好き。ね。比較的何でも経験してるでしょ?」
「本当? どこも痛くない? 嫌じゃなかった?」
「嫌じゃなかったし、……あれは女性を支配したい、乱暴したいっていうより、好きな人とセックスできない苛立ちなんじゃないですか?」
「……あ」
理央は顔を紅潮させて、冴子のふわふわの胸に顔を埋める。
頭の上で、くすくすと笑う冴子の小さな笑い声が聞こえた。
「だから、そういう気持ちが伝わって、むしろ優越感。それで気持ちよくなっちゃった。佐藤くん、普段は子供っぽいのに、すごくセクシーだった」
「ほ、本当…?」
「本当。だから、また土曜日も会ってくれる?」
*
昨夜、自宅に着いたあと強烈な眠気に襲われて、自宅を出なければいけない時間ギリギリまで体を起こすことができなかった。
とはいえ、今日は冴子に同行しなければいけない。何とか服を着て、無事朝礼前には会社に辿り着いたのだった。
朝礼が終わると、今日の外回りについての説明があるのか、ヒールの音を静かに立てて冴子が近づいてくる。
「あと十分くらいしたら出るからね」
その声は、昨夜の柔らかな囁きとはまるで別人のように、凛としたものだった。
理央は「はい」と返事をしたものの――昨夜、自分を優しく抱きしめてくれていた人なのに、目の前にいる冴子の態度は、そんなことがあったとは思わせない。
会社と女性と寝ることを避けてきた理由が、今明らかになっている。
理央は明らかに動揺していた。
「やだ、謝らないで。すごい気持ちよかった。本当にどこも痛くないから」
事後、理央は冴子の腕の中にくるまって、放心していた。
最中に、あんな風に強引に女性にピストン運動をしたことがなかった。
「そう思えるのは、これまで女性のこと大事に扱ってきた証拠でしょ」
「でも……」
「虐めてって言ったのあたし。大丈夫。切り傷にならないようなことなら、セックスの時に比較的経験してると思うから。気にしないで」
「うぇ…」
突然の告白に、理央は変な声を出した。そして心配そうに冴子の顔をじっと見つめてしまう。
心配そうな顔の理央に、頬をさする。
「避妊なしは無理だけど複数に抱かれたり、玩具にされたりするのも好き。ね。比較的何でも経験してるでしょ?」
「本当? どこも痛くない? 嫌じゃなかった?」
「嫌じゃなかったし、……あれは女性を支配したい、乱暴したいっていうより、好きな人とセックスできない苛立ちなんじゃないですか?」
「……あ」
理央は顔を紅潮させて、冴子のふわふわの胸に顔を埋める。
頭の上で、くすくすと笑う冴子の小さな笑い声が聞こえた。
「だから、そういう気持ちが伝わって、むしろ優越感。それで気持ちよくなっちゃった。佐藤くん、普段は子供っぽいのに、すごくセクシーだった」
「ほ、本当…?」
「本当。だから、また土曜日も会ってくれる?」
*
昨夜、自宅に着いたあと強烈な眠気に襲われて、自宅を出なければいけない時間ギリギリまで体を起こすことができなかった。
とはいえ、今日は冴子に同行しなければいけない。何とか服を着て、無事朝礼前には会社に辿り着いたのだった。
朝礼が終わると、今日の外回りについての説明があるのか、ヒールの音を静かに立てて冴子が近づいてくる。
「あと十分くらいしたら出るからね」
その声は、昨夜の柔らかな囁きとはまるで別人のように、凛としたものだった。
理央は「はい」と返事をしたものの――昨夜、自分を優しく抱きしめてくれていた人なのに、目の前にいる冴子の態度は、そんなことがあったとは思わせない。
会社と女性と寝ることを避けてきた理由が、今明らかになっている。
理央は明らかに動揺していた。

