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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第5章 ハイスペックの裏に隠された本音。

 かく言うあたしはそのお隣、2階の客間を使わせて貰っている。
 寝室は別々。
 少し寂しいけれど、唯斗さんもお仕事で大変だもん一緒に寝たいなんてワガママは言えない。
 いくら抱かれたからとはいえ、唯斗さんとは異性だし……。

 だけど……。
 どうしてかな。
 唯斗さんはあたしがここへ来た初日――。
 例の不良男子2人に絡まれて以来、手を出してこない。
 あたしにキスした時は、ずっと我慢していたって言っていたのに――。
 もしかして呆れられたのかな。
 唯斗さんから見ればあたしはずっと子供だし、初めてだったし。
 当然エッチも上手くない。

 とはいえ、あたしの身体についてはやたらと気にかけてくれるようになった。
 それは、やっぱりあたしの体内に中出ししたからかな……。

 もしかすると、唯斗さんはあたしを抱いたことを後悔しているのかもしれない。
 嬉しかったのに……。

 そんなあたしは好きな人に抱かれる快楽を知ってしまった。
 夜毎身体が疼いてしまうんだ。
 唯斗さんに触られたのと同じように、オナニーをして自分を誤魔化す日々を送っている。
 隣にいる唯斗さんに気づかれないよう、できるだけ声を押し殺して――。

 たった一度だけれど、唯斗さんに抱かれたあたしはすごくエッチになっちゃった。


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