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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第8章 誘惑作戦開始! のはずが……この状況、なんだかおかしいです!
「じゃあ、掻き出さないとね」
唯斗さんの意地悪な声が耳孔を責める。
長く骨張った男の人特有の指が、中に入ったお湯を掻き出す仕草をはじめた。
そうしたら、余計にお湯が入ってくるわけで……。
「あ、ひっ!」
まだ続くの?
「こん、な……ああんっ!」
あたしは今日で何度目になるだろう意識を失う。
たくさん蜜を垂れ流し、おしっこも漏らしながら潮まで吹いて倒れ込んでしまった。
そしてあたしは今、ソファーの上で裸のまま力なく横たわる。
もう動けない。
「はひ、はひ……」
過呼吸になっていながら喘いでいるのは本当にあたしの声?
とてもエロい声で鳴いているあたしは官能小説の主人公になった気分だ。
頭が働かない。
焦点も合わない。
半ば放心状態だ。
唯斗さんがあたしに近づく気配がする。
「ゆ、いと……さ……」
唯斗さんはあたしに覆い被さってくると、額に口づけを落とした。
それからこめかみに落ちてきて、下唇に向かって啄むようなキス。
さらに鎖骨にキスを落とす。
鎖骨を強く吸い上げ、甘噛みを受ける。
同じように胸の谷間、それぞれの両太腿の内側にも――……。
ああ、あたし。
キスマーク、付けられているんだ……。
あたしが、唯斗さんのものだっていうシルシを――。
「ごめん。澪ちゃんが須藤に迫られるのを見て、嫉妬した」
あたしを抱きしめながら、唯斗さんは静かに謝った。

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