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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第8章 誘惑作戦開始! のはずが……この状況、なんだかおかしいです!
頭は項垂れていて、なんだか大きなワンコが叱られているような感じ。
――嫉妬?
唯斗さんが?
あたしに?
嘘!
信じられない答えが返ってきて、内心あたしの胸が飛び跳ねた。
だけどあたしはもうとっても疲れていて、ただただ力なく笑うことしかできないんだ。
唯斗さんはそんなあたしに、ごめん、ともう一度謝ってから、続いて口を開く。
「お詫びのシルシに、澪ちゃんの言うこと、何でも聞くよ。こういう行為を止めたいならもうしない」
止めて欲しくない。
もともとあたしが唯斗さんを誘惑しにいったからこういう結果になったんだ。
唯斗さんを煽ったのはあたし。
だからあたしが今、こういう状況になったのは当然だ。
さすがにアナルセックスはびっくりしたけれど、でも唯斗さんならいい。
「唯斗さんなら、へいき……です」
「澪ちゃん……」
あたしの魅力が唯斗さんに伝わっているのなら、それはとても嬉しいこと。
七瀬さんよりもあたしの方がずっと魅力敵だって判ってもらわなきゃいけないんだから……。
「ん……。じゃあ、今度の土曜日、唯斗さんが行ける時でいいから、一緒に映画を観に行きたいです……」
「それは、俺にとってお詫びにはならないな……」
途切れ途切れに話すあたしに、唯斗さんは苦笑を漏らした。
《誘惑作戦開始! のはずが……この状況、なんだかおかしいです! ・完》

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