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魅惑~甘く溺れる身体と心。
第2章 「あたし」という素材。

――って、ダメダメ、気弱なことを言っていたら何も始まらないわ!!
もし、唯斗さんに彼女さんがいたとしても、あたしの方がずっと若くて魅力的だって思い知らせてやればいいわけだしっ!
何せあたしの一番の武器は、若いこと!
経験は豊富じゃないけれど、テクニックも――ないけれど……でもでも……。
ずっと好きだった。今も諦められないくらい唯斗さんが好きなんだもん!
そうよ、負けていられないんだからっ!
――そいうことで、今日もバスタイムとベッドの上で頑張るわっ!!
今日もお父さんは急患で家に帰ってこない。総合病院っていうのも大変だね。
お母さんがお父さんから離れて行くのもなんとなくだけど寂しかったからなのかなって思うけれど、でも不倫は悲しい。捨てられる身にもなって考えてほしかった。
とはいえ、その点、唯斗さんはITエンジニアのお仕事だし、残業はあるみたいだけれど人数もある程度確保できているらしく、夜勤なんかはないみたい。家での自宅勤務もできるから楽なんだって話していた。
きっと結婚――は、できないけれど一緒に暮らしても寂しさとかはないと思う。
そのためには日頃のお手入れを欠かさずしなくちゃよね!
「うん、ヒップよし、ウエストも引き締まってる。なかなかいいんじゃないかしら」
あたしはひとりごとを言いながら、バスルームの中にある鏡チェック。
全身に泡を馴染ませながら、丁寧に身体を洗う。
ついでに胸の発育もしっかり促さないとね。
唯斗さんはどんなふうに触るのかな。

