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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第10章 ラブラブデートで蕩ける身体。

 あたしもさっきイったばかりだから、口を開けばおかしな声を上げてしまいそうになっていた。
 このまま倒れてしまうんじゃないかって言うくらい、心臓がドクドクと大きく鼓動を繰り返している。
 秘部を隠す面積しかない小さなショーツは既にあたしの蜜を吸いきれず、ぐしょぐしょに濡れている。
 太腿を伝って落ちていく……。
 膝を伝っているのが判るから、このままだとあたしの今の状況が道行く人たちに知られてしまう。

 そんなあたしの手を、唯斗さんは無言だけど強く握り締めてくれる。
 だから唯斗さんが不機嫌なんだとは少しも思わなかった。


 ――。
 ――――。

 路地裏のような一方通行の細い小径。
 緩やかなカーブに添うようにして両脇には立ち飲み屋やスナックが立ち並んでいる。
 もう少し先に進めば少し古風なカラオケと向かい合わせに4階建てのラブホがあった。
 中に入ると、受付で鍵を貰って指定されたフロアへ向かう。
 まだ日中だったから、部屋は以外と空いている。
 2階の角部屋。
 そこが唯斗さんに抱かれる場所だ。
 ドアが閉まったと同時だった。
 セーフとでも言えばいいのか。
 ブラジャーのホックが弾け飛んだ。

「ひゃあっ!」
 恥ずかしい。
 唯斗さんの目の前でブラが外れるとか!!
 外じゃなかったのは不幸中の幸いだけどっ!
 ホックを無くしたブラは身体から離れずにベルトで止まっている状態だ。


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