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100番目の女
第2章 99人目の女
カズヒトのお父さんである正数おじさんは一人で喫茶店を切り盛りしている。
奥さん、つまりカズヒトのお母さんはカズヒトを産んで間もなく亡くなったと聞いている。


「急にごめんね、助かるよモモちゃん」

店の裏口から入って挨拶すると、正数おじさんが笑顔で迎えてくれた。

おじさんはカズヒトとはまるで似ていない、真ん丸で愛らしい熊のヌイグルミのような人だ。
男性不信の私が唯一心を許せる男の人でもある。



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