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第2章 99人目の女

「うん、旨い」

「腕をあげたねぇ、モモコちゃん」


「ありがとうございます」
おじさん達が口々に誉めてくれるので、なんだかこそばゆい。


だが、おじさんという人種は余計な一言が多いもので、
「マサさんが引退しても、カズヒト君とモモコちゃんの若夫婦で店は安泰だなぁ」
あっという間に私のテンションを下げてくれる。