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100番目の女
第5章 キスとキズ
卵の入った袋を下げてスーパーを出ると、ちょうど下校時間と重なってしまっていた。
マスクをしてきて良かったと思いつつ、何となく顔を伏せて歩く。
しばらくして並んで歩く二つの長い影に追い付いた。
その影を見ているうちに、
カズヒトとはもう一緒に歩けないんだと気づき、寂しくて泣きそうになった。
今まではカズヒトが女連れで歩いていても、心のどこかで
"またすぐ別れるんだろうな"と侮っていた気がする。
だけど今度は違う。
あのカズヒトが、ずっと一途に想い続けた相手なのだ。
マスクをしてきて良かったと思いつつ、何となく顔を伏せて歩く。
しばらくして並んで歩く二つの長い影に追い付いた。
その影を見ているうちに、
カズヒトとはもう一緒に歩けないんだと気づき、寂しくて泣きそうになった。
今まではカズヒトが女連れで歩いていても、心のどこかで
"またすぐ別れるんだろうな"と侮っていた気がする。
だけど今度は違う。
あのカズヒトが、ずっと一途に想い続けた相手なのだ。