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すぅぃーと・すくーる・らいふ
第1章 卒業式

「どうって、今までと同じよ。俊ちゃんはこれからも仲のいい幼なじみだわ」
「俊治くんに告白されたんでしょ?」
「されたわよ。OKしたわ」
「でも、詩織ちゃんはお兄さんと交際するって……」
「どちらも、私には大切な人だもの」
訳が分からず、私は沈黙するしかなかった。
「俊ちゃんも信さまも大好きだから、どちらとも仲良くしたいのよ」
「……お兄さんはそれでいいの?」
これは両天秤ではないのか?私が兄を見上げると、
「充分だ」
兄は詩織のショートボブをかきあげ、白磁の額にキスをした。
「俺も愛してる女は他にいるからな。お互い様だ」
兄の愛してる人?初耳だけど、頭が状況処理に追いつかず、呆然とするしかなかった。
「俊治くんに告白されたんでしょ?」
「されたわよ。OKしたわ」
「でも、詩織ちゃんはお兄さんと交際するって……」
「どちらも、私には大切な人だもの」
訳が分からず、私は沈黙するしかなかった。
「俊ちゃんも信さまも大好きだから、どちらとも仲良くしたいのよ」
「……お兄さんはそれでいいの?」
これは両天秤ではないのか?私が兄を見上げると、
「充分だ」
兄は詩織のショートボブをかきあげ、白磁の額にキスをした。
「俺も愛してる女は他にいるからな。お互い様だ」
兄の愛してる人?初耳だけど、頭が状況処理に追いつかず、呆然とするしかなかった。

