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銀狼
第7章 還るべき地





────…




『 ──…ねぇお父様!銃を持ったお兄さん達が、ラーイを引っ張ってどこかに行くんです! 』



屋敷の階段を上る父親を見つけて

幼き日のセレナが後を追う。



『 …… 』


『 ねぇどこに行くのですか!? ラーイはどこに行ってしまうのですか!? 』


足を止めて振り返った父親は不安に染まった彼女の顔を見て難しい表情をした。


そして彼女を安心させようと、仮初めの笑顔を作ってみせる。




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