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銀狼
第9章 禁忌の果実を貪れ──
彼がドレスを引き下ろしセレナの半身を露にする。
「…アっ…アぁっ…」
「欲しがっているなここが…!…随分と硬さを増して私の舌に反応する」
口内に含んだ胸の先端を舌先で擦りながら、ローは上気した彼女の顔に目を向けた。
セレナはその視線に気付かないが、彼の声にくすぶられる羞恥がどうしようもない。
“ ローの言う通りだわ…っ ”
なんてこと…!
こんな事は許されない
人間であるわたしが…彼の手で気持ちよくなるだなんて…許されないのに
絶対に、許されないのに
なのに、わたしの身体は……!!
「具合が良いのなら声を聞かせろ……」
「…ハァ……ッ──ァっ」
迷う彼女を背徳の湖に誘って( イザナッテ )おきながら、勝手な言葉でローが煽動する。
「……!! ああん……」
「此れが獣の愛故に…──」
人の愛など私は知らない。
禁忌の果実こそお前と私が──
求める唯一の愛の皃( カタチ )だ。