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銀狼
第9章 禁忌の果実を貪れ──
そしてローは無防備に開いたセレナの口を再び塞いだ。
彼女の頭を掴み、動けぬように固定すると、押し付けた唇から甘い果肉を流し込む。
「‥‥ふッ‥つ‥ン」
苦しげに呻いたセレナを気に止めず、ローの舌は柔らかな果肉を彼女の口内で潰し始めた。
ローは器用に自身の口の中で果皮を剥き、渋味の無くなったものだけを彼女に喰わせるのだ。
──解毒作用をもつ果皮
其れを除いて喰らうならば、セリュスの実は強力な媚薬へと姿を変える…。
「‥ン‥ん、……ッ─‥‥んん…」
鼻腔に抜けた濃厚な香り。
割り入る舌の圧迫感と口いっぱいに広がる甘さに困惑し動揺しながら、セレナは頭を掴む彼の腕に手を添えた。