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銀狼
第9章 禁忌の果実を貪れ──
「──……気持ち、よすぎて…っ……!! …ハァ‥‥ハァ…‥‥、おかしくなりそう……!! 」
「……」
「だからやめて……!」
セレナは手の甲で自らの顔を隠した。
こんな事を口走る自分が許せない。
でも本当の事だ──。
これ以上、自分に嘘が付けない。
「‥‥こんなにッ‥‥…ぁぁ……ッッ………気持ちいいの‥知らない…!! …だか ら…!! 」
だから止めて
お願い、お願いだから…!!
「…っ……ロー…」
「お前は……」
ローは目を閉じ、頬を緩ませた。
“ 愚かだなセレナ ”
何故そうやって…私を乱す言葉を繰り返す?
「…ハァ‥ハァ、…おねが…い…!」
「──…お前は何も理解できていない」
いい加減、私という獣の本性を理解できても良い頃だろう。
さもなければ…
──身の破滅を招くぞ。