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銀狼
第9章 禁忌の果実を貪れ──
ローは身体を起こした。
自らの衣に手をかけて、バサリと勢いよく脱ぎ捨てる。
「…ロー…ッ?」
そしてセレナの上に再び被さると、彼女の虚ろな瞳を覗き込んだ。
何の言葉もないままに彼女の腰を持ち上げ、その身体を沈めていく──。
「───…ぁ…っ」
受け入れたセレナの身体が一瞬強ばり、大きく目が見開かれたかと思えば…すぐに切なく細まった。
「…はぁーー…ッ……ふ、あ」
「痛いのか──」
「…ん…ッぁ、……い、いぇ…」
痛みは少なかった。
それはセリュスの媚薬の力なのか
痛みはない…けれど…。
「…ァ…、…んっ、ん…!! 」
身動きがとれない。
重みのある圧迫感と、胸が詰まるような充足感が、彼女を支配した。
「……ロー」
誘惑したのは、どちらだろうか。
繋がった二人は舌を絡める。
愛を貪る獣の如く──。