この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
銀狼
第10章 討伐

飛び降りた場所は聖地の外へと続く洞窟の入り口。

着地したローは彼女を地上に立たせると、その背中を優しく押した。

「──…!」

暗闇の広がる洞窟に目をやり、セレナは不安を胸に振り返った。


スッ──


ローは彼女の胸で光る石を指し示す。



「これを、肌身離さず身に付けておけ。そうすれば……無事に森を抜ける事ができる」


「……」


「早く行け…──」



そしてセレナを安心させるように、震える彼女の頬を手の甲で数回、叩いた。


頬の体温を確かめるように…叩いた後の手を、触れたまま動かさない。


──行けと言っておきながら彼の手は動かない。


セレナはそこに自分の手を重ねた。


二人の指は自然に絡まり力がこもる…そして


ローが手を引き、互いの指は離れた。



「ロー…」



戻ってくるから

セレナの目がそう語る。



後ろへ向き直り…歩き出した彼女の後ろ姿は直ぐ様、洞窟の闇に呑み込まれた。







/276ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ