この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
銀狼
第10章 討伐

帰ろうと、セレナは何気なくそう言った。

しかしアルフォード侯は、彼女の手をとり握りしめながら微笑むだけだった。


「それはまだできないよセレナ」

「…っ…どうして?」

「……?」


セレナは声を荒げた。

彼女のその反応に少し驚いた様子の侯爵は、幼い子供をあやすように言って聞かせる。


「お前は先に家に戻っていい、私の部下に案内させよう」

「…お父様は残るの?」

「…っ…そうだ。だが安心しなさい、お前がいつ帰ってきても良いよう、屋敷に着いたらすぐに食事もとれるように手配してある」

「ここで何をするつもり…!? 」

「…仕事だよセレナ。…ああ、着いたらその汚れたドレスも着替えるといい。お前の二十歳の誕生祝いに何着か新しいものを用意しておいたから」

「そんなこと…ッ」


違う…そんなことを聞きたいんじゃない。

食事もドレスも、今はそんな物どうだっていい。


「…誰か、私の娘を屋敷へ送ってくれないか」


セレナの思いに気付かない彼は周りの部下に問いかけていた。



/276ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ